HOME







Tin MachineⅡ ティン・マシーン2

どう考えてもボウイの思いつきで長続きしそうにないと思えたティン・マシーンのまさかの2ndアルバム。

前作よりもポップで聴きやすくはなったが、その分ギラギラしたエネルギーはすっかり抜け落ちてしまった。

ロキシー・ミュージックのカバー曲、『イフ・ゼア・イズ・サムシング』収録。

IIII
ティン・マシーン

曲名リスト
1. ベイビー・ユニヴァーサル
2. ワン・ショット
3. ユー・ビロング・イン・ロックンロール
4. イフ・ゼア・イズ・サムシング
5. アムラプーラ
6. ベティ・ロング
7. ユー・キャント・トーク
8. ステイトサイド
9. ショッピング・フォー・ガールズ
10. ア・ビッグ・ハート
11. ソーリー
12. グッバイ・ミスター・エド

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


まずアルバムジャケットについて。

全く同じ4つの彫像は、4人のメンバーが公平なことを意味する。

ボウイにしてみれば失敗しても自分の責任は4/1だというのはメリットだった。
他のメンバーにしてみれば自分はデヴィッド・ボウイと同等の才能があるのだと思えることがメリットだった。

ちなみにジャケットの画像の股間が写っているってくっだらねー理由ででアメリカでは写真が差し替えになった。(日本では何の問題なく発売)

音楽的にはちょっとデジタルやアコースティックな面もありファーストに比べてかなり聴きやすい。
どうやらファーストが、かなり硬派過ぎる出来だったためにレコード会社から今回はコマーシャルなアルバムにして欲しいとの要望があったらしい。


アルバムの内容を乱しているのは明らかにハント・セイルスがヴォーカルを取っている2曲。
どちらもハントの作曲で曲にもヴォーカルにも魅力がない。

こんな曲まで収録しなければいけないのが、4/1の発言権しかない限界なのだろうか。

当時のバンドインタビューの映像を見ると何だかハラハラする。
ボウイはやっぱりメンバーの1人としてコメントしているけどどう考えてもボウイと他のメンバーが平等なはずがない。

アルバムの曲そのものは、悪くはないがパンチに欠ける。
ボウイの調子が悪いときは、カバーがアルバムで一番良い曲になる傾向があるが、『ティン・マシーン』でもロキシー・ミュージックのカバーが一番出来が良かった。


この当時は、プロモーションにも積極的で日本で確か全部で4つのテレビ番組に出演したと記憶している。

特に印象に残っているのが、自己紹介でボウイが「どうもスティービー・ワンダーです」などとボケをかましまくる『タモリの音楽は世界だ』だった。

▼ティン・マシーン(ボウイ)が出演した『タモリの音楽は世界だ』の動画



タモリは収録後に「ボウイがあんなに明るい人だったとは意外」と話していた。

さらに鶴ちゃんのプッツン5では、『ベイビー・ユニヴァーサル』がCOMPLEXの『Be My Baby』のパクリ扱いを受けたり、林家ぺーに写真を撮られたりしていた。

ファンにとって唯一といって良いほど嬉しかったのが、あえて大きな会場をさけて小さな会場でツアーをした事だった。
日本でも新人バンドらしく地方の小さな会場まで精力的にライブを行なった。

ところが実際にライブには行ったけど内容はほとんど覚えていない。
それはやっぱりティン・マシーンではなくボウイのソロの曲が聴きたかったからだった。

ティン・マシーン2では、あくまでも平等にバンド運営を進めた結果、散漫な内容になってしまい、誰による誰のためのアルバムで一体何がやりたかったのかが不明瞭になってしまった。

ボウイ自身もファンが求めているのもティン・マシーンではなかった事に2枚目にしてやっと分かったのだった。


【おすすめ関連レビュー記事】

デヴィッド・ボウイCDレビュー一覧


▼ティン・マシーン2の動画視聴

Patti Smith パティ・スミス/イースター

パティ・スミスの腋毛ジャケットが有名な3枚目。
がなり立てたと思ったらやさしく歌い上げるツンデレ風構成が心地よい裏切り。

ブルース・スプリングスティーンと共作でトップ10台のヒットとなった『ビコーズ・ザ・ナイト』、傷だらけのアイドルのテーマソング『プリヴィレッジ』、テレビジョンのトム・ヴァーラインとの共作の 『ウィ・スリー』を収録したおそらくキャリア中、最もポップで商業的にも成功した代表作。

イースターイースター
パティ・スミス・グループ

曲名リスト
1. ティル・ヴィクトリー
2. スペース・モンキー
3. ビコーズ・ザ・ナイト
4. ゴースト・ダンス
5. ベイブローグ
6. ロックン・ロール・ニガー
7. プリヴィレッジ
8. ウィ・スリー
9. 25階
10. ハイ・オン・リベリオン
11. イースター
12. ゴッドスピード(ボーナス・トラック)

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


NYパンクと言われているけど、それじゃどうもピンとこない。
要するにヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの直系のロックンロールにストーンズとヒッピー風味を加えた感じ。

一番売れた曲の『ビコーズ・ザ・ナイト』は、良い曲だけどあまりにまっとう過ぎて個性的なこのアルバムの楽曲の中では逆にアクセントになっている。

『ロックン・ロール・ニガー』の暴走ぶりはイギー・ポップにも引けを取らない凶暴さがあり、『ウィ・スリー』には賛美歌のようなやさしさがある。

ギターとオルガンの引きつったようなフレーズの応酬が妙に心地よい『25階』があったかと思うと引きずるようなリズムと美しいメロディのタイトル曲の『イースター』では神々しさすら感じる。


スカスカのバックにあまりコーラスを足さないメインヴォーカルの音作りは、この時代でも充分にローファイだったと思うが、今聴くと実に新鮮に聴こえる。

静と動、精細さと凶暴さが同居した見事な名盤。

▼イースターの動画視聴

[ 2014/07/21 ] 70s 70年代ロック US | TB(0) | CM(0) |
【タグ】パティ・スミス

似ている曲一覧

■似ている曲について

どの楽曲にも意識的にせよ無意識的にせよ元となる曲が存在するはずだと考えます。
従ってパクリ=悪とは言えませんし(リスペクトやパロディの場合もあり)

自分の好きなアーティストや曲のルーツを知るのは楽しい事ですし、どちらかと言うと好意的にとらえてもらえれば幸いです。
ただし何のヒネリもない、元曲をそのまんま頂いちゃっている楽曲に対しては糾弾する事もあります。



■似ている度(パクリ評価)について


alert01-002-128.png


パクリ度は★で採点しています。

★ ちょいパクリ 
★★ ややパクリ
★★★ 結構パクリ
★★★★ かなりパクリ
★★★★★ 盗作レベル




似ている曲一覧2
[ 2014/06/16 ] 似ている曲 | TB(0) | CM(2) |
【タグ】

似ている曲一覧2



似ている曲一覧1へ
[ 2014/06/16 ] 似ている曲 | TB(0) | CM(2) |
【タグ】似ている曲

デヴィッド・ボウイCDアルバムレビュー一覧David Bowie

デヴィッド・ボウイのアルバムはキャリアが長く多作の為にかなりの数になります。
オリジナルアルバムのディスコグラフィーとしてはこれで全てです。(2013年現在)

アルバムごとに内容がかなり異なる為にベストアルバムを聴いても全体像が掴みにくいです。


どれがおすすめと言うのは難しい所ですが、初心者なら『ジギー・スターダスト』、『ハンキー・ドリー』、辺りが聴きやすいと思います。

間違っても80年代後半のアルバムやベルリン時代から聴いてはいけません(笑)

ニュース

デビッド・ボウイが10年ぶりの新曲 アルバムも発売へ



■CDレビュー記事



ライブアルバム




Tin Machine ティン・マシーン




編集盤・再発リマスター盤





■関連商品■




デヴィッド・ボウイ関連書籍・バンドスコア

デヴィッド・ボウイTシャツ

デヴィッド・ボウイ関連SACD

デヴィッド・ボウイ関連DVD