Discジャンキーズ-洋楽CDレビュー

70年代洋楽ロックを中心に有名な曲から隠れた名盤までオススメの音楽の紹介と無料で試聴できるPV、動画、CMソング、似ている曲等を紹介するブログ


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レッツ・ダンスの大ヒットをから1年後に発表されたアルバム。
当時の多くのファンはこれでボウイは終わった・・と感じたらしい?
トゥナイトトゥナイト
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. ラヴィング・ジ・エイリアン
2. ドント・ルック・ダウン
3. 神のみぞ知る
4. トゥナイト
5. ネイバーフッド・スレット
6. ブルー・ジーン
7. タンブル・アンド・トゥワール
8. アイ・キープ・フォーゲッティン
9. ダンシング・ウィズ・ザ・ビッグ・ボーイズ

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賛否両論だったレッツ・ダンスだが、変化を好むボウイが同じ系統のアルバムを続けるわけがないと言うファンの期待もあったに違いない。

しかし発表されたトゥナイトは明らかに前作の流れを引き継いで薄めたような内容だった。
これによって多くのボウイファンはボウイに初めて「裏切られた」と感じたとしても不思議ではない。

最初のラヴィング・ジ・エイリアンではボウイらしいミステリアスな曲で「おおっ!」と期待感が高まるが、ビーチ・ボーイズのカバー、ゴッド・オンリー・ノウズ(神のみぞ知る)、ティナ・ターナーとのデュエットしたテーマ曲トゥナイトなどがびっくりするほどあっさりとBGMとしてすり抜けてしまう。

スケアリー・モンスターズまでのBGMになるのを拒むようないびつで魅力的なボウイの楽曲の中にあった姿勢は感じられずむしろ積極的にBGMになろうとしているようにさえ思える。

ラヴィング・ジ・エイリアンを除くトゥナイトの収録曲の中で唯一の救いはシングルになったブルー・ジーンしかなかった。

ドラマ仕立ての長編PV(80年代半ばはこの手のPVが流行っていた)ではボウイ自身がジギー・スターダストをイメージさせるロックスターとなんとさえない高校生役!(無理ありすぎだってば(´Д⊂ヽ)2役を演じた。

ブルー・ジーンのPVはボウイを代表する作品になってアルバム、トゥナイトはついに全米1位になった。
しかし失うものが多すぎたかもしれない。

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David Bowie - Tonight
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↓PV視聴 Blue Jean-デヴィッド・ボウイ
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最近映画20世紀少年の影響でT・レックスの20センチュリーボーイが再評価されている。
この20センチュリーボーイはT・レックスの曲の中で特に売れた曲というわけではないがマーク・ボランの死後から結局現在までもっとも愛されているのはこの曲なのではないだろうか。

さてマーク・ボランと同世代で同じグラムロックのスターだったデヴィッド・ボウイがプラシーボを従えて
この20センチュリーボーイを演奏しているのが結構カッコよかったのは覚えているけどいつ何のステージだったかは忘れてしまった。
何かの音楽イベントで衛星放送で観たのは記憶してるけど。

録画もしたけどどのディスクだかもわからないし・・・
でも見たい!

そんな時にYoutubeって実に便利だなーと実感するのでした。

この時すでにボウイは50才を超えていたはず。
うーむとても見えん。

【おすすめ関連記事】
T.レックス/20センチュリー・ボー-イ-トヨタVOXY-CM曲

↓視聴Placebo + Bowie 20th Century Boy
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デヴィッド・ボウイの長らく廃盤だった1972年のライブ盤が東芝から発売される。
日本盤は輸入国内盤仕様で、当日のチケットの複製、フォト・カード、ブックレットが同梱された限定ボックス仕様(コレクターズ・ナンバー入り)。完全初回限定。

曲目は以下のとおり

01. イントロダクション
02. 君の意志のままに
03. 屈折する星くず
04. チェンジズ
05. スーパーメン
06. 火星の生活
07. 5年間
08. スペイス・オディティ
09. アンディ・ウォホール
10. マイ・デス
11. 円軌道の幅
12. クイーン・ビッチ
13. 月世界の白昼夢
14. ジョン・アイム・オンリー・ダンシング
15. ウェイテング・フォー・ザ・マン
16. ジーン・ジニー
17. サフラゲット・シティ
18. ロックン・ロールの自殺者
サンタモニカ・ライヴサンタモニカ・ライヴ
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
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このライブは1972年10月20日サンタモニカ、シヴィック・オーディトリアムでの録音だが実は以前にもテイチクで発売されていた事がある。
中古相場はちょっとだけプレミア価格になっている。tecx-25754

わざわざ東芝が発売するからには未発表の曲があるのでは!?と期待したが残念ながら付け加えられたのは01. イントロダクションのみだった。

もともとこの音源はボウイが当時所属していたレコード会社RCAがライブ盤発売のために録音したらしいが諸事情によりオクラ入りしていたがラジオ中継もされていたらしく、その音源を録音したものがブートとして流通していた。

私もなかり前だが西新宿のブート屋で確か3700円で購入した記憶がある。

そして94年に突如、ボウイとはそれまで縁がなかったはずのテイチクから発売されたのだった。
テイチク盤ジャケット写真(個人所有)
デヴィッド・ボウイ1972年サンタモニカのライブCD

このCDの定価が2500円。
今回東芝から発売されたCDの定価が4500円。

リススターされているのかは不明だがいくらオマケが付くからといって追加曲もなしにCD1枚4500円はちょいと高いのではないだろうか。
1972年のデヴィッド・ボウイのライブなのでもちろん内容はすばらしいのだが。

とは言えテイチク盤を買い損なったファンにはありがたい発売なのかも知れない。

初回限定オマケ付き高価格CDの波がついに洋楽の再発CDにまで押し寄せている!?

↓視聴スターマン
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スケアリーモンスターズから3年の沈黙を破り発表されたレッツ・ダンスは当時の最先端のサウンドで手堅くまとめ、それまでのデヴィッド・ボウイのイメージを一新するとともに新たなファンを獲得したが・・・
レッツ・ダンスレッツ・ダンス
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. モダン・ラヴ
2. チャイナ・ガール
3. レッツ・ダンス
4. ウィズアウト・ユー
5. リコシェ
6. クリミナル・ワールド
7. キャット・ピープル
8. シェイク・イット

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カルトスターであり続ける事に飽きたのか疲れたのか、はたまたマイケル・ジャクソンのようなスーパースターになりたかったのかは定かではないが、80年代に入りボウイは急激な売れ線に走りだした。

ベルリン時代のアーティスティックでお世辞にも聴きやすいとはいえないサウンドから超大衆的な聴きやすすぎるサウンドへ当時の売れっ子ナイル・ロジャースによってまたしてもチェンジスしたのだった。

最初のホーンセクションの効いたモダン・ラヴでグッとひきつけてつかみはOK,次のチャイナガールはイギー・ポップとの共作だが、どこかいびつでゴツゴツしたイギーバージョンとは対象的な角のとれたボウイバージョンは最近でもテレビの中華料理のコーナーのBGMとして使われたりしている。

タイトル曲、レッツ・ダンスのイントロは今聴いてもインパクト大。
こちらもCMやらラジオやらでいまだによく使われている。

ギターはなんとスティーヴィー・レイ・ヴォーンで、いいギタリストを見つける事に定評のあるボウイがオーディションで抜擢したが、どうやらギャラなどでもめてその後のツアーには不参加だったのは残念。

3曲目まで大変いい流れで申し分ないが、どうしても4曲目以降はやたらと印象が薄くオマケといった感がぬぐえない(オマケのほうが多いって!)

それでもエコーの効いたドラム、豪華なホーンセクション、シズル感のあるギターなど80年代感がたっぷり味わえるクリアな音にまとめたナイル・ロジャースの一貫したプロデュースっぷりはさすが!

いつも裏側のヒーローだったボウイがレッツ・ダンスで初めて表側に回った。
この変化がいつもの気まぐれで1回限りだったらボウイ本人もファンもどれだけ楽だったろうか。
この後のボウイは長い長いトンネルに入る事になるのだった。

スケアリー・モンスターズのレコーディングにはベルリン時代のパートナー、ブライアン・イーノは不参加でスタジオもベルリンから離れ新しいスタートを切った。
しかしここで何かの「終わり」を感じさせるアルバムであり、RCAとの契約も切れてボウイはその後しばらく充電期間に入ることになる。
スケアリー・モンスターズスケアリー・モンスターズ
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. イッツ・ノー・ゲーム (パート1)
2. アップ・ザ・ヒル・バックワーズ
3. スケアリー・モンスターズ (アンド・スーパー・クリープス)
4. アッシュズ・トゥ・アッシュズ
5. ファッション
6. ティーンエイジ・ワイルドライフ
7. スクリーム・ライク・ア・ベイビー
8. キングダム・カム
9. ビコーズ・ユアー・ヤング
10. イッツ・ノー・ゲーム (パート2)

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シルエットや影が革命を見ている
もう天国への自由の階段はない


オープニングのイッツ・ノー・ゲームの日本語のナレーションにいきなり驚かされる。
当初ボウイはこの曲を日本語で自分で唄おうとしたが難しいので断念して日系人女性のミチ・ヒロタにナレーションを頼んだらしいが文章もアクセントも日本人が聴くと微妙でやたらと芝居がかっていてあやしい。

でもソコが良い。

現在では欧米のミュージシャンにとって日本語のナレーション=クールという風潮があるが、その先駆けとも言えそうだ。

タイトル曲のスケアリー・モンスターズをはじめロバート・フリップの生真面目でエキセントリックなギターが大活躍でこのアルバムのサウンドの重要な核となっておりスケアリー・モンスターズの曲はその後のライブのレパートリーになる曲を多く含んでいる。

スケアリー・モンスターズの詞ではボウイの作品中何度か登場する正体のわからない「怪物」をテーマとしたものでエキセントリックさの中にもファンタジーを感じさせる作風。

彼女は風変わりな扉を開けた
僕達がが二度と閉められないその扉を


アルバムの中心となるのはやはり初のヒット曲となった「スペイス・オディティ」のアンサーソング「アッシュズ・トゥ・アシュズ」でボウイのキャラクターのひとつ宇宙を漂う孤独な英雄「トム少佐」がただのジャンキーだったと言う自虐的な歌詞がファンに衝撃を与えた。
アッシュズ・トゥ・アシュズのPVはその曲の世界を飛び出し芸術性のある独立した作品としても評価されその後のMTVブームを予感させる(全英1位)

そしてもう1曲が「ファッション」で「フェイム」→「ゴールデン・イヤーズ」→と続くディスコ路線。
これは次の「レッツ・ダンス」でピークをむかえることになる。

「ファッション」のメッセージは80年代よりも流行の移り変わりがさらに早くなった現代の方がよりリアリティがあるかも知れない。
権威があるマスコミや有名人の言動がたとえそれがどんなに薄っぺらで意味がないものでもいっせいにリモコンで操られているように動いてしまう大衆。

PVでは冒頭のカーロス・アロマーのタバコを吸ったフリに始まり、ボウイのマイクスタンドにマイクがない唄ったフリ、ドラムのバスドラがない叩いたフリなど全てがやる気のないフリに終止している。

前半の「ファッション」までの流れも曲の出来もすばらしい。
ファンの間で隠れた名曲として知られる「ティーンエイジ・ワイルドライフ」はどうしてもヒーローズの焼き直しに思えて仕方ない。
その後の曲も引っかかるものがなくちょっと弱い。

ニューウェーブ全盛の時代に元祖ニューウェーブとして発表した感のある作品で面目躍如の久々の全英1位となった。
ただアルバム後半の曲がほとんど印象に残らないのは残念だった。
その後のボウイのスランプを暗示しているよーな?

「新聞は書き立てるぞぅ!」
「しゃーらっぷ!」

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↓PV視聴-アッシュズ・トゥ・アシュズ&ファッション
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みのさん、今日1月8日はデヴィッド・ボウイさんの61回目の誕生日ですよ。
デヴィッド・ボウイ・ベスト
簡単にボウイのデビューまでの経歴を簡単に説明するとデヴィッド・ボウイは1947年1月8日イギリスのロンドン生まれ。
父と母がお互いに再婚同士でしかも連れ子付きだった。
つまり兄と姉同士は全く血縁関係にないややこしい家庭に育った。

学生時代にガールフレンドの取り合いで友人とケンカになり殴られた時に左目の視力をほぼ失い、焦点が合わなくなり目の色が右目はグレーのままで左目のみグリーンがかってしまった。
しかしこれが逆にその後のボウイの神秘性やカリスマ性に関与したと言われる。
高校を中退し広告代理店に就職したもののすぐ辞めてしまった。

1964に一度、ディヴィー・ジョーンズ&ザ・キング・ビーズでレコードデビューするものの、ビートルズ、キンクスの2番煎じを狙ったサウンドは空振りに終わり1度音楽界から身を引く。

その後もチベット仏教に心酔したり、リンゼイ・ケンプにパントマイムを習ったりとその行動は脈絡がなく思いつくがままと言った感じだがこの時期の経験がその後の音楽活動に活かされていくのだった。
ソロデビュー後の音楽活動はデヴィッド・ボウイ記事一覧にて


もう60歳を過ぎたし特別に期待はしてないが新作が聴けたらうれしいかなーと。
近年は心臓手術を受けたりステージでキャンディーの棒が目に刺さったりと災難続きなので無理をせずに長生きしてほしいっす。

動画はボウイが50歳の誕生日にニューヨーク、マジソンスクエアガーデンで行われた記念ライブでスマッシング・パンプキンズビリー・コーガンとの共演したジーン・ジニー。
個人的にはこの2人が並んでステージにいるなんてまさしく夢の共演だった。

↓動画視聴 ボウイ&ビリー・コーガン(スマパン)
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ロジャーはデヴィッド・ボウイのベルリン三部作の最終作として位置する作品ではあるものの、ロウ、ヒーローズとはかなり趣の異なった作品となったのはすでにベルリンにもイーノとの共作にもボウイ自身が「飽きて」きてしまってきた事を物語っているのではないだろうか。
ロジャー(紙ジャケット仕様)ロジャー(紙ジャケット仕様)
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. 素晴しき航海
2. アフリカン・ナイト・フライト
3. ムーヴ・オン
4. ヤサシン(長寿)
5. レッド・セイル
6. D.J.
7. 怒りをこめてふり返れ
8. ボーイズ・キープ・スウィンギング
9. レピティション
10. レッド・マネー

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ヒーローズまでのギリギリまでに言葉を切り詰めた緊張感のある小難しいインストナンバーは姿を消して「詞」が復活したのが一番変わった点と言える。
イーノのアンビエント作品よりも同時期にプロデュースしたトーキングヘッズの音楽性に近い。

全体的にエスニック、民族音楽の影響が見られるが、それが明確なコンセプトと言うわけでもなく、あわただしく落ち着きのない印象をロジャーから受けてしまう。
しかし「あわただしく落ち着きのない」というのはボウイ自身の特徴だから好意的に見れば実にボウイらしい作品とも言える。

ロジャーの中心となるのはシングルカットされた「DJ」「怒りをこめて振り返れ」「ボーイ・キープ・スウィンギング」の3曲。
この時代としてはめずらしく全てのシングルでPVを撮っているのはさすがに先見の明があるが何といっても強力なのは「ボーイ・キープ・スウィンギング」ではないだろうか。

ロバート・フリップの替わりに参加したエイドリアン・ブリューの後半のギターソロが盛り上げる曲そのものも3曲の中で一番ヒットしたが(英7位)このPVの3人の女性コーラス隊はすべてボウイ自身が女装して演じている。
知らずに観たレコード会社のスタッフは最初ボウイだと気づかなかったらしい。
個人的にコーラス真ん中のボウイは結構かわいいかも・・・と思ってしまった。
このボーイ・キープ・スウィンギングのPVによって相変わらずボウイは何か「やらかす」存在だと印象づけるのに成功した。

他にも「すべての若き野郎ども」をテープを逆再生してできた手抜き曲「ムーブ・オン」、ボウイ初?のレゲエ曲「ヤサイン」等、その後のライブでもほとんどやらないめずらしい曲が収録されている。

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↓PV試聴ボーイ・キープ・スウィンギング
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  • リリース 1977年
  • プロデュース トニー・ヴィスコンティ デヴィッド・ボウイ

ベルリンでのブライアン・イーノとの2作目。
実はブライアン・イーノはプロデュースでクレジットされていないもののイーノとクラフトワークの影響が色濃い。
ヒーローズヒーローズ
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. Beauty and the Beast
2. Joe the Lion
3. Heroes
4. Sons of the Silent Age
5. Blackout
6. V-2 Schneider
7. Sense of Doubt
8. Moss Garden
9. Neuköln
10. Secret Life of Arabia

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ヒーローズは前作ロウ に続いてレコーディングはドイツのハンザスタジオでおこなわれた。

ロウ、ヒーローズのベルリン時代のデヴィッド・ボウイの一番の魅力は「狂気」を感じさせながら決してそちら側へは行かずギリギリの所で踏みとどまるバランス感覚だったのでないだろうか。
不安定な実験をしながらボウイ自身には確信があって迷いがないから安定した実験をすることができたように思える。

日本人カメラマン鋤田正義によるこの不思議なポーズのモノクロのジャケットは見事にアルバムの内容を表している。
オレンジ色のジャケットのロウの前半のようなカラフルでポップな曲はなくシリアスで精神世界的なグレイなサウンドが続く。


オープニングの美女と野獣で今までのボウイになかった硬質で金属的なサウンドに驚かされる。

ライオンのジョーではギリギリの狂気を思わせるシャウト。ここまでとてもスピード感があるのはこのアルバムはほとんどがファーストテイクだという事とロウには参加していなかったキング・クリムゾンのロバート・フリップのギターによるところが大きい。

前衛的でありながら生真面目に正確なリズムを刻むフリップのギターはドイツの空気感とマッチして相乗効果を生んでいる。

タイトル曲ヒーローズは暗く無機質で金属的なサウンドのアルバムの中で「詞のメッセージ」に重点を置かれたこのアルバムヒーローズでは異質の曲で、この曲ヒーローズの存在によって「詞のメッセージ」を拒否していたロウとは違いを感じる事ができる。

今はなき東西のドイツを分断していたベルリンの壁で落ち合うカップルをヒントにできたという
誰でも1日だけならヒーローになれるというシンプルで刹那的なメッセージのこの曲はイタリア語、ドイツ語バージョンでも録音された。

とてもシンプルな構成でゆったりとしたAメロで始まりサビがそのAメロを1オクターブ高くなるという日本の曲ではあまりない展開。

ヴォーカルがエコーの効いた迫力あるサウンド作りはプロデューサーのトニー・ヴィスコンティのアイディアで3つのマイクを用意して一番手前のマイクは小さくささやくような声用、二番目に離したマイクは普通の声量で唄う用、三番目の一番離れたマイクはシャウト用と分けている。
曲の最後のシャウトの時は押さえ気味で唄っていた時に反応したかった一番離れたマイクまですべて音を拾い独特の広がりと迫力のサウンドとなる。

ボウイの曲と声にイーノによるエコーを効果的に使った音処理、フリップのイマジネイションあふれるギターにより代表曲となったがライブでは定番の最後の盛り上がりのコーラスの場面ですぐにフェイドアウトしてしまうのが惜しい!

「沈黙の世代の子供たち」は今までのボウイの曲になかった中近東風の曲だがどこか宇宙的なサウンドになっているのがいかにもボウイらしい。

その後はひたすらインストが続くが一曲ごとに独立した曲ではなく現代音楽の組曲といった感じか。

後半の東洋的なヒーリングミュージック的な「モス・ガーデン」ではボウイ自身による琴のプレイも聴ける。

もう完全にポップアルバムとしては破綻していてどこに行くのだろうという所で「アラビアの神秘」でやっと強引にこっちの世界も引き戻される感じがする。

キュアーのロバート・スミスはボウイはロウを出した後に死ねば良かったんだと言ったがそれには同意出来ない一番の理由はこのアルバム「ヒーローズ」があるからだ。

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David Bowie - Heroes
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【関連ブログリンク】
David Bowie「HEROS/Another Side of MANU.
デヴィッド・ボウイ(2)/もくまおうの「80’sとスロットを愛するブログ」
↓PV視聴-ヒーローズ
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前作ヤング・アメリカンズとの違いはヤング・アメリカンでは黒人になりきろうとしたボウイがステイション・トゥ・ステイションでは白人として黒人音楽を取り入れていると言う立ち位置だろう。
それまでボウイが培ってきた白人ロックにディスコ・ソウルの要素を取り入れることは当時として斬新で実験的な試みともいえる。
ステイション・トゥ・ステイションステイション・トゥ・ステイション
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. ステイション・トゥ・ステイション
2. ゴールデン・イヤーズ
3. ワード・オン・ア・ウィング
4. TVC15 (ワン・ファイヴ)
5. ステイ
6. 野生の息吹き

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75年当時、すでに深刻なコカイン中毒になっていたボウイだが、ステイション・トゥ・ステイションに収録された楽曲、歌唱を聴くかぎり全くそれを感じさせたない。

全6曲というと現在の感覚だとミニアルバム扱いになりそうだが、1曲ごとの密度が濃く収録時間も長めなのでさほど気にならない。
でも今だったらボーナストラックくらい収録してくれてもいいような気が・・・

タイトル曲ステイション・トゥ・ステイションは10分を越える大曲でこのアルバムを象徴するロックとソウルの融合させた個人的にはボウイの中でもベスト5に入るナンバー。
いつもは前に出たがりすぎてジャマくさいアール・スリックのギターがここでは大活躍している。

この曲に登場するシン・ホワイト・デューク(痩せた白い公爵)がジギー・スターダスト以来続いた実質デヴィッド・ボウイ最後のキャラクターになっている。

同じ誕生日で尊敬するエルヴィス・プレスリーにささげる曲として作ったもののプレスリー側に付き返されたらしいゴールデン・イヤーズはフェイムと同じ系統の曲でフェイムよりも出来が良いにもかかわらずジョン・レノンと言う名前がなかったのでNO1にはなれなかった。
3つのパートにわかれたボウイコーラス隊が聴き所。

TVC15など曲としては面白いもののアレンジが未消化のまま収録されている曲たちはその後のツアーで練られて研ぎ澄まされていく事になる。
全曲がその後のツアーの定番曲になっているのがこの時のボウイの調子の良さを象徴している。

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David Bowie - Station to Station
David Bowie - Station to Station
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↓ライブ視聴Station To Station
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前作ダイヤモンドドッグスから垣間見れたソウルへの憧れからデヴィッド・ボウイはフィラデルフィアでレコーディングを開始した。
なんというフットワークの軽さ!
ヤング・アメリカンズヤング・アメリカンズ
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. ヤング・アメリカンズ
2. 愛の勝利
3. ファスシネイション
4. ライト
5. 幸運の神
6. アクロス・ザ・ユニヴァース
7. 恋のささやき
8. フェイム

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出来上がったヤング・アメリカンズは驚くべき仕上がりになった。
すでにそれはロックではなくまさしくボウイ自ら評したプラスチック・ソウルと呼ぶにふさわしい白人による黒人音楽の憧れと模倣を表現したアルバムで3年前ジギースターダストだったグラムロックスターの男の面影はまるでなかった。

ルックスも歌唱方もまるで違う、別人と言っていいほどの変身ぶりにファンは度肝を抜かれたのだった。

シングルになったジェイムス・ブラウンの曲からお手軽にギターリフをパクった「フェイム」はジョン・レノンとの共作で話題性もありボウイ初の全米NO1ヒットとなった。
タイトル曲ヤング・アメリカンズはシンプルで力強い名曲でツアーの定番となったが、いかんせんそれ以外の曲が弱い。

黒人音楽の持つパワフルさやファンキーさはあまり表現されておらず表明的に取り入れて短期間で仕上げた感は否めずボウイの長いキャリアの中でもかなりの脱線と言わざるを得ない。

それでも短期間でこれだけの音楽的要素を取り込んだ吸収力はさすがでこの経験は次作ステイション・ステイションに十分と活かされるのだった。


↓視聴ライブYoung Americans
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前作の暗さと重さは全く感じられないポップアルバム。
実はあのジギー・スターダストと同時進行で製作されたが、こちらはコンセプトアルバムではなくバラエティに富んだ曲がリラックスした演奏で展開する。
ハンキー・ドリー
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デヴィッド・ボウイ
東芝EMI (2005/07/06)
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1曲目の「チェンジズ」は長年変化し続ける彼のテーマソングとも言うべき曲でライブの定番でもある。
「ユー・プリティ・シングス」は息子が生まれたよろこびを曲にしたものだがめずらしくピアノが伴奏のメインの曲で歌い上げる名曲。
「火星の生活」はあの有名なフランク・シナトラの「マイウェイ」からコード進行をパクッたらやっぱり名曲になってしまったという曲。
しかし詞は彼独自の世界観があり、映画に没頭する少女から火星にまで話が広がるのがなんだかすごい。
この作曲能力、唄いっぷり、この当時のボウイがどれだけ好調だったのかは簡単にわかる。
流砂も独特の世界観の詞と微妙なコード進行で人気のある曲だ。
最近ではキーを下げて唄っているが仕方のないところか。

そのほかにもアンディ・ウォーホールの目の前で演奏して嫌な顔をされて席を立たれたらしい曲「アンディ・ウォーホール」、ルー・リードの歌い方を真似た元祖パンクともいえるクイーン・ビッチ、兄テリーの事をテーマにしたザ・ビューレイ・ブラザース等、聴き所は満載。
メロディ、詞、アレンジ、すべて申し分なくボウイの才能がついに開花したアルバムだ。

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  • オリジナルリリース 1977年
  • チャート 英5位 米44位
  • プロデュース トニー・ヴィスコンティ

キャリアの割りにライブ盤が少ないデヴィッド・ボウイ3枚目の2枚組ライブアルバム。
今回の再発によってリマスターされ曲順が演奏順に戻された。
トニー・ヴィスコンティによる当時の情感たっぷりのライーナーノーツがうれしい。
ステージ      (CCCD)ステージ (CCCD)
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. ワルシャワの幻想
2. ヒーローズ
3. ホワット・イン・ザ・ワールド
4. ビー・マイ・ワイフ
5. ブラックアウト
6. 疑惑
7. スピード・オブ・ライフ
8. 壊れた鏡
9. 美女と野獣
10. フェイム

1. 5年間
2. 魂の愛
3. スター
4. ハング・オン・トゥ・ユアセルフ
5. ジギー・スターダスト
6. アートの時代
7. アラバマ・ソング
8. ステイション・トゥ・ステイション
9. ステイ
10. TVC15(ワン・ファイヴ)

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発売された当時からずっと欲しかったけど買いそびれていたデヴィッド・ボウイの2枚組ライブ盤ステージ。

たしか発売当時は輸入盤が2000円以下でCCCDでなかったので絶対輸入盤を買おう!と思っていたら為替の関係からか3000円前後まで値上がりしてしまったのでどうせ高いのならとトニー・ヴィスコンティの解説訳付きの国内盤を買ってしまった。
メーカーの思うツボですなヽ(`Д´)ノウワァァァン

それにしてもCCCDってのは納得がいかない。
なぜに日本盤ばかりが???
帯に未発表写真多数って書いてあったけどたいして写真なくてがっかり。

この作品ステージのどこに価値があるかと言うと大きく言うと3つ。

  • 今まで発売されていたCDは年代順にぶち切られた曲順が今回初めて演奏順になった。
  • リマスターにより音質が向上した。
  • 未発表曲の. ビー・マイ・ワイフと ステイが収録させている。

ベルリン時代の製作メンバー、ブライアン・イーノとロバート・フリップはツアーが大嫌いなので参加してもらえずフリップの弟子のエイドリアン・ブリューが加入している。

では聴いてみよう。
うむ1. ワルシャワの幻想から始まるのですごく自然に聴ける。
あれ?なんか妙に最近のCDにしちゃ音のボリュームが小さくない?

うーん音質はそんなに良くなったかなと一瞬疑ってしまったけどヒーローズを聴いて見るとドラムのスネアの音の輪郭が以前のCDよりもハッキリ聴こえる!
ボウイのヴォーカルも臨場感があり今までとは違って聴こえるではないか。
70年代のライブアルバムでここまで音がよくなるって結構スゴイかも。

7. スピード・オブ・ライフ では今までのCDではシンセの音に埋もれ気味だたエイドリアン・ブリューのギターが生き生きとよみがえる。
ディスク1はロウ・ヒーローズのナンバー+ディスコ系の曲中心。

ディスク:2 は 1. 5年間からお約束のジギーナンバー。
ジギー時代とは歌い方もアレンジもだいぶ違うがボウイツアー史上最強と言われるバンドのメンバーに助けられ完成度は高い。

エイドリアン・ブリューは結構好きなギタリストだけど5. ジギー・スターダストのギターリフが高いポジションでのあまーい音になっているのはミック・ロンソンの野太い音に慣れてしまった耳にはちょっと違和感がある。

しかし8. ステイション・トゥ・ステイションのイントロの汽車の汽笛に見立てたフィードバック奏法など随所ですばらしいプレイが聴ける。
このツアーの映像を観た人からわかるだろうけどブリューは通常ではちょっとありえないギターの弾き方をして楽しませてくれる。

未発表曲の2曲のうちビー・マイ・ワイフは取り立てて良いとは思えなかったが、秀逸はステイ!
オリジナルのバージョンよりもはるかにパワフルでスピード感がありアレンジも練られている。
ステイのライブバージョンはブートも含めてほとんどが良いのだけどこのステージのバージョンが一番すばらしいと思う。

メンバー全員の高い技術と感性に裏打ちされた見事な演奏でこのあとのTVC15(ワン・ファイヴ)を含めて70年台半ばのボウイはこんな音楽がやりたかったのだろうなという完成形のように思える。」

もともとライブアルバム自体、熱心なファン以外は聴かないと思うのでやっぱりライブの臨場感のあるステージはファンなら買いかなと。

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  • ダイアモンドの犬はジギー・スターダストから続くボウイのグラムロック三部作のラストアルバムとなっているが前2作のアルバムまでとはかなりサウンドの趣が違う作りとなっている。
    一番の原因はミック・ロンソンをはじめとするバックバンドのスパイダーズと決別したのが大きい。
    ダイアモンドの犬ダイアモンドの犬
    デヴィッド・ボウイ

    曲名リスト
    1. 未来の伝説
    2. ダイアモンドの犬
    3. 美しきもの
    4. キャンディディット
    5. 美しきもの(リプライズ)
    6. 愛しき反抗
    7. ロックン・ロール・ウィズ・ミー
    8. 死者の世界
    9. 1984年
    10. ビッグ・ブラザー
    11. 永遠に周り続ける骸骨家族の歌

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    そのためボウイはダイアモンドの犬のほとんどの楽器パートを演奏している。
    その演奏自体はややひ弱な印象を受けるが丁寧に作られており今までにない重厚なサウンドとなっている。

    キャラクターは下半身が犬の半獣でこれまた美しさややかっこよさを売りにしていた、それまでのイメージとはだいぶ違ったものとなっている。

    一応アルバム全体が繋がっているコンセプトアルバムとなっておりかなり実験的な要素も多い。
    特に詞はウィリアム・バロウズに影響された無造作に並べられた単語をでたらめにつなげていくカット・アップ方式を試みている。

    アルバム中、シングル曲のRebel Rebel(レベル・レベル)だけが浮いてる気もするが、あからさまにローリング・ストーンズのパクリが印象的なギターリフでファンも本人もお気に入りのナンバーで、いまだにライブの定番となっている代表曲のひとつとしてファンには知られている。

    最近ではボーダフォンのCM曲として使われていた。

    音楽性では1984に見られるようにボウイの興味が徐々にロックからディスコ・ソウル方面に移ってきているのが興味深い。


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    ↓TVライブRebel Rebel
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    ジギーに続くキャラクターとしてアメリカツアー中にアラジン・セインは生まれた。
    アメリカ市場向けにやや荒々しく粗野なイメージがある。
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    アルバム全体も明確なコンセプトはなくジギースターダストのワールドツアー中(曲自体はちょうど日本にいた頃)で時間が無かったためプロデュースも音のバランスが悪くジギーに比べてかなり荒い作り。
    しかしそれが結果的にロックンロールの疾走感や凶暴性を表現できたのかもしれない。

    相変わらずミック・ソンソンは大活躍でこの時期のボウイの最も重要なパートナーであったのは間違いない。

    1曲目と最後の曲ではとても同一人物の同作品とは思えないギャップがあり全体的にとっちらかった印象があるがボウイの最も勢いのある時期に発売された作品でありミック・ロンソンがジェフ・ベックのギターリフをお手本に仕上げたライブの欠かせないレパートリーになるジーン・ジニーをはじめ、ストーンズのカバーなど全体的な勢い押し切ってしまう気持ちよさがある。

    ちなみに有名なこのジャケットのメイクは日本のパナソニックのロゴマークから拝借したものだそうな。
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    世界を売った男 はボウイの作品中、一般的に滅多に話題にならず評価もされていないのだがファンの間では隠れ名盤として知られている作品。
    間違いなく前作までディランに憬れるフォーク歌手だったボウイがロック歌手になった瞬間でもある。
    世界を売った男
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    やはりバンドの存在が大きいが特に後のスパイダース・フロム・マーズとなるミック・ロンソンが1曲目から大活躍している。
    「円軌道の幅」はそのロンソンのギターリフを多用したハードロックナンバー。
    当時としてはロックで8分を越す大曲は異例だった。

    全体的にハードで暗いイメージのサウンドの世界を売った男のサウンド は、当時のボウイは妻アンジー(ストーンズの悲しみのアンジーのモデル)と新婚でほとんどスタジオに来ずにミック・ロンソンとプロデューサーのトニー・ヴィスコンティがほとんどのアレンジをした作品らしい。

    時にフォーキー、ブルージーにギロなどのめずらしい楽器をまじえてすでにミック・ロンソンを中心とするバンドサウンドになっており、アルバムを通して統一感が生まれた。

    タイトル曲「世界を売った男 」は20年後にニルヴァーナのカバーにより再評価されボウイ本人も気を良くさせライブレパートリーに復活した。
    しかしこのフォークからハードロックへの急激な変身は全く受け入れられず売れなかった。

    またこの世界を売った男 のアルバムジャケットは3種類あり現在流通しているドレスを着て横たわっているジャケットだが、これは当時としてはとんでもない写真だったらしい。

    美輪明宏や美川憲一やレイザーラモンHG等がゴールデンやCMでTVに出まくってる今の日本では理解しにくいが、ロンゲの化粧をした男が胸の空いたドレスを着た写真をジャケットにする勇気がレコード会社になく何故か頭を銃で撃ちぬかれたカウボーイのジャケットに差し替えられた。
    再発した時はジギー時代の足を蹴り上げたジャケットも使われていた。
    CDの時代になってやっと元のドレスカバーになったいわくつきだ。

    • リリース 1969年
    • プロデュース トニー・ヴィスコンティ
    • チャート 英17位 米16位

    デヴィッド・ボウイのデビューアルバムではないがそれまでの地味な活動から初めて注目された実質的なデビューアルバム。
    タイトル曲スペイス・オディティは1980年に続編アッシュズ・トゥ・アシュズのリリース時にリメイクされた。
    スペイス・オディティ(紙ジャケット仕様)