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おすすめの洋楽ロックの70~90年代を中心としたアルバムレビューと似ている曲を紹介するブログ

Tin Machine ティン・マシーン

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80年代後半の迷走していた時期に突如結成された4人組のロックバンド、ティン・マシーンのデビューアルバム。

デヴィッド・ボウイのバンドではなく、インタビュー等でもボウイの発言権は4/1でしかなく、あくまでもバンドの1メンバーとしての扱いだった。

ちなみにジャケット写真は、ヒーローズと同じ鋤田正義撮影。

ティン・マシーンティン・マシーン
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. へヴンズ・イン・ヒア
2. ティン・マシーン
3. プリズナー・オブ・ラヴ
4. クラック・シティ
5. アイ・キャント・リード
6. アンダー・ザ・ゴッド
7. アメイジング
8. ワーキング・クラス・ヒーロー
9. バス・ストップ
10. プリティ・シング
11. ヴィデオ・クライム
12. ラン
13. サクリファイス・ユアセルフ
14. ベイビー・キャン・ダンス

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スーパースター路線に完全に行き詰ったボウイは、今までの全てを投げ捨てる覚悟で新たにロックバンドを結成した。

ドラムスとベースのセイルス兄弟はイギー・ポップ のレコーディングで知り合い、ギターのリーヴスはロスのクラブで演奏してるのを見てボウイがスカウトしたのだとか。

このティン・マシーン結成直後にボウイは、もう過去のデヴィッド・ボウイとしての曲は一切演奏しないと宣言して最後の(つもりだった)ワールド・ツアーに出たのだから当時の意気込みは相当なものだった。

コンセプトとしては、かつて自分が流行させたコンピューターによるデジタルサウンドは一切使わずにアドリブを重視した60年代ロック風の硬派バンド。

今だったらそんなのもアリかなと思うかも知れないが、当時の浮かれた音楽シーンでは、完全に流行遅れの野暮ったいバンドだった。

しかし考えてみたらこの後の2、3年にはニルヴァーナの大ヒットでオルタナティブロックブームが来るのだから、やっぱりボウイの時代を読む力は確かだったのだ。

ジョン・レノンのカバー、『ワーキング・クラス・ヒーロー』以外の全ての楽曲の大半をボウイが手がけている。
どう考えてもバンドの力関係はボウイ&バックバンドだが、当時のボウイはどうしてもバンドの一員でいたかったらしい。


シングルヒットしそうなコマーシャルな曲は一切なく、派手さもなくすべてがうまくいっているとは言い難いが、音楽的には決して失敗作ではない。

アルバムを通してリズム隊がかなり一本調子なのはちょっと気になるが、『4. クラック・シティ、5. アイ・キャント・リード、6. アンダー・ザ・ゴッド』の流れの楽曲、演奏共にボウイの楽曲中でも水準以上だろう。

アルバム中でも特に『アイ・キャント・リード』のぶっ壊れ気味の危なっかしいギター演奏は、今聴いてもスリリングだし、まだグランジやオルタナティブと呼ばれるジャンルがない時期の先駆け的な楽曲だ。

特に『ベイビー・キャン・ダンス』の演奏は凄まじく、この曲に限っては世界を売った男 の演奏をさらに進化させたような勢いと創造性を感じる。


今考えるとこのメンバーを従えてソロアルバムとして発表すればボウイの黒歴史にならずに済んだのだが、当時のボウイはその自信が無かったのだろう。


ティン・マシーンは、決して悪いアルバムではなかったが、デヴィッド・ボウイのアルバムではなかった。
それがすべてだった。




Itunes試聴&ダウンロード

Tin Machine (Remastered 1999) - Tin Machine






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▼ティン・マシーンの動画視聴

Heaven's In Here



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