Discジャンキーズ-洋楽おすすめCDレビュー

おすすめの洋楽ロックの70~90年代を中心としたアルバムレビューと似ている曲を紹介するブログ

David Bowieデヴィッド・ボウイ/ネヴァー・レット・ミー・ダウン

トゥナイトから3年で発表されたファン待望の原点回帰のパワフルなロックアルバム!のはずが?
出来上がったのはレッツ・ダンスの成功の余韻から抜けだせないままの気の抜けた、ありきたりな80年代風の産業ロックだった。

デヴィッド・ボウイの音楽史上に燦然と輝く大失敗アルバム!(本人公認)

ネヴァー・レット・ミー・ダウンネヴァー・レット・ミー・ダウン
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. デイ・イン・デイ・アウト
2. タイム・ウィル・クロール
3. ビート・オブ・ユア・ドラム
4. ネヴァー・レット・ミー・ダウン
5. ズィーロウズ
6. グラス・スパイダー
7. シャイニング・スター
8. ニューヨークス・イン・ラヴ
9. ’87・アンド・クライ
10. バン・バン

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80年代に入ってからのデヴィッド・ボウイはミュージシャンとしてではなく俳優として注目され、また本人もそちらのほうに力を入れていたためボウイ自身がかつてのように音楽活動に情熱とエネルギーをつぎ込めなくなっていた。

その証拠に今まではどんなプロデューサーと組んでも共同でプロデューサーとしてデヴィッド・ボウイの名があり実際にデヴィッド・ボウイ本人によるプロデュースがあったのに対しネヴァー・レット・ミー・ダウンではクレジットはデヴィッド・リチャーズと共同ながら、実質的な仕事は丸投げ状態だったと後にデヴィッド・ボウイ自身がインタビューで認めている。

それにより『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』のサウンドの方向性が失われ、いかにも80年代的な薄っぺらでありきたりなアルバムになってしまった。

サウンドは、コンプレッサーが思い切りかかったギター、エコーがかかりまくったコーラスとドラムのスネア、ホーン・セクションのフィル・イン等、当時の流行をそのまま取り入れてしまっている。

常に時代を先取りしてきたデヴィッド・ボウイが、完全に後追いに回ってしまっている。

ギタリストのピーター・フランプトンが何の脈絡もなく参加しているが、元同じ高校の後輩という以外、共通点がない様な2人の音楽性はかみ合わないままだった。

ボウイ自身、後にこのアルバムを振り返って「あれは本当に自分が作った作品なのか?」と思ったと語っている。

それでも『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』の曲自体がそれほどひどいという訳では決してない。

タイトル曲『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』のノスタルジックなハーモニカとキャッチーなメロディーはやっぱりボウイの曲だなーと思うし、なぜかミッキー・ロークがラップで参加している『シャイニング・スター』は単純に楽しい曲だと思う。

実は『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』の最初の日本盤にはたどたどしい日本語で歌う『ガールズ』の日本語バージョンという日本独自のおまけ曲が収録してあったが、再発された時に英語版に差し替えられキレイさっぱり無くなってしまったのはボウイ自身の判断かスタッフの判断か。
それが唯一のお楽しみって感じだったので非常に残念!

でも今はYoutubeって便利なものがあるので簡単に音源が見つかるのだ。
これが『ガールス』日本語バージョンだ!



ネヴァー・レット・ミー・ダウンの内容をまとめるとアレンジとプロデュースがあまりにもお粗末すぎた。

曲自体は悪くなくても音楽的にはデヴィッド・ボウイが製作する必要のある内容ではなかった。

レッツ・ダンス』や『トゥナイト』のようにシングルヒットにも恵まれず、気付いたらナイル・ロジャースは去り、ミック・ロンソンもブライアン・イーノもトニー・ヴィスコンティもいなかった裸の王様状態。

この後デヴィッド・ボウイはティンマシーンをはさみ90年代前半まで長い長いリハビリ生活に入るのだった。



Itunes試聴&ダウンロード

Never Let Me Down - デヴィッド・ボウイ





【アルバムデータ】
  • リリース 1987年
  • プロデュース デヴィッド・リチャーズ&デヴィッド・ボウイ


Next⇒ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ (1993年)

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▼デヴィッド・ボウイ/ネヴァー・レット・ミー・ダウン動画視聴

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