ブライアン・イーノのソロアルバム第4弾。
アナザーグリーンワールドと同じ偶然性を重視したオブリーク・ストラテジーズ理論にもとずき製作された。
サウンドがまとまった分、前作のような自由奔放さはやや薄まった。
アナザー・グリーン・ワールドで非ロックに目覚めた
ブライアン・イーノがさらに同じ手法で製作されたのがこのビフォア・アンド・アフター・サイエンス。
しかし人間は同じことを繰り返すと新鮮味がなくなり学習して要領がよくなるもの。
そんなわけでビフォア・アンド・アフター・サイエンスはややこなれた感がありアルバムとしての完成度は非常に高いもののアナザー・グリーン・ワールドのような歴史的な傑作には及ばなかったように思える。
使っているリズムや歌い方などは同時期に
ブライアン・イーノがプロデュースしていたトーキング・ヘッズを連想させるし、CDだとわかりにくいけどLP時代のA面はロック的でノリがよい曲、B面はスローでムーディーな曲という構成は同じく同時期にプロデュースしていた
デヴィッド・ボウイのロウを思い起こさせる。
前半のクライマックスはキングス・レッド・ハット。
同じコード進行の繰り返しにスリッパをたたいたようなリズムがやたら印象に残るアップテンポナンバーで
ロキシー・ミュージックの飛び道具だけを取り出したような楽しさがある。
(まー実際イーノは
ロキシー・ミュージックの飛び道具だったわけだけど)
後半は一転して落ち着いた構成だがボウイのロウよりもヴォーカルが多い分聴きやすいかもしれない。
最後のスパイダー・アンド・アイは後の
ブライアン・イーノのアンビエント音楽的な方向性を暗示しているように思える。
考えてみればこのビフォア・アンド・アフター・サイエンス以降、完全にアンビエント方面に行ってしまうわけでいやーやっぱり貴重なアルバムだわー。
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ブライアン・イーノ/キングス・レッド・ハット