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David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

デヴィッド・ボウイがロジャー以来の18年ぶりにブライアン・イーノと組んで発表した複雑怪奇なコンセプトとサウンドがやっぱり賛否両論となったアルバム、アウトサイド
おそらくボウイのアルバム中もっとも聴きづらく一般的に評価されてない不遇のアルバムでもある。

アウトサイド(紙ジャケット仕様)アウトサイド(紙ジャケット仕様)
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. レオン・テイクス・アス・アウトサイド
2. アウトサイド
3. ハーツ・フィルシー・レッスン
4. 一片の土地
5. セグエ(次の楽章へ)~ベイビー・グレイス
6. ハロー・スペースボーイ
7. ザ・モーテル
8. アイ・ハヴ・ノット・ビーン・トゥ・オックスフォード・タウン
9. ノー・コントロール
10. セグエ(次の楽章へ)~アルジェリア・タッチシュリーク
11. 性倒錯者の完全なる破滅(美しき者の死)
12. セグエ(次の楽章へ)~ラモーナ・A.ストーン|アイ・アム・ウィズ・ネーム
13. 希望的始まり
14. ウィ・プリック・ユー
15. セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー
16. アイム・ディレンジュド
17. 建築家たちの視線
18. セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー
19. ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート

1. ハーツ・フィルシー・レッスン(TRENT REZNOR ALTERNATIVE MIX)
2. ハーツ・フィルシー・レッスン(RUBBER MIX)
3. ハーツ・フィルシー・レッスン(SIMPLE TEST MIX)
4. ハーツ・フィルシー・レッスン(FILTHY MIX)
5. ハーツ・フィルシー・レッスン(GOOD KARMA MIX BY TIM SIMENON)
6. 一片の土地(BASQUIAT OST VERSION)
7. ハロー・スペースボーイ(12” REMIX)
8. ハロー・スペースボーイ(DOUBLE CLICK MIX)
9. ハロー・スペースボーイ(INSTRUMENTAL)
10. ハロー・スペースボーイ(LOST IN SPACE MIX)
11. アイ・アム・ウィズ・ネーム
12. アイム・ディレンジュド(JUNGLE MIX)
13. ゲット・リアル
14. ナッシング・トゥ・ビー・デザイアード

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ブラック・タイ・ホワイト・ノイズでソロ復帰を果たしたデヴィッド・ボウイがまたしても脈絡もなく実験音楽を始めた。

今考えるとアウトサイドはフツフツと湧き上がる創作意欲による80年代の自らの負の遺産への清算だったのかもしれない。

16年ぶりにパートナーのブライアン・イーノとは、イマンとの93年の結婚式で再会、80年代は封印していたキャラクターの探偵博士のネーサン・アドラーも誕生した。

当時のロッキング・オン誌でボウイはついに自分にトドメを刺したなどの袋叩き状態にこき下ろされたのに対してクロス・ビート誌では冷静に評価していたのが印象的だった。
(ロッキング・オンはその後のアウトサイドツアー日本公演を見て手のひら返しの大絶賛だった)

サウンドはやはり当時のブライアン・イーノのソロ作品の感触に似ている。
そして何といってもアフトサイドツアーの前座をつとめることになるナインインチ・ネイルズのトレント・リズナーの影響がかなり強いように思える。

それでも出来上がったのはデヴィッド・ボウイ以外に誰も造れないであろうイビツで個性的なアルバムだった。

多くの人が指摘するように確かにコンセプトは頭でっかちでキャラクターもジギースターダストやダイヤモンドの犬のような分かりやすさもなく、とっつきにくい。

多分、このアルバムからボウイを聴き始めた人は、何だかわけのわからん音楽をやっているおっさんって印象で自分には合わないと思って他のアルバムを聴こうとは思わないだろう。

実際に私の友人が、「デヴィッド・ボウイ聴いてみたけど、訳分からなかった」と言ってきたので「どのアルバム聴いた?」と尋ねてみたら案の定、この『アウトサイド』だった。

そんな風な人が結構いたみたいでボウイのアルバムの中でブックオフの250円の棚で最も見つけやすいアルバムの1つなのだった。


この『アウトサイド』は個人的には何回か聴いて何年も聴いていなかった。

まだグランジブームの余韻があった90年代半ばではデジタルでメリハリのない非常に違和感のあるサウンドだったし何よりもコンセプトも構成も難解すぎた。

しかも強力なアルバムを引っ張るシングル曲もないため全20曲はボリュームがありすぎて聴いていると結構つらくなる。

それでも後半の『ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート』はボウイらしいポップな名曲でこれでちょっと救われたって感じるのはヒーローズの『アラビアの神秘』と似ている。

しかし今回レビューのために聴いてみたら意外に良かったのでちょっとびっくりした。

いや90年代以降のデヴィッド・ボウイのアルバムの中ではかなりいいんじゃないか!そんな気もしてきた。

もしかしたらレッツ・ダンスのように時代が一回りしてアウト・サイドが再評価される時期に来ているのかも知れない。

この『アウト・サイド』発表時のボウイは、今後1年~1年半の間に5枚のコンセプトアルバムを製作予定だとか、対になるアルバム、『インサイド』を発表すると語っていたが、いつものごとく忘れ去られたのだった。



試聴&ダウンロード

Outside - デヴィッド・ボウイ





NEXT⇒David Bowieデヴィッド・ボウイ/アースリング (1997年)

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デヴィッド・ボウイレビュー記事一覧
David Bowieデヴィッド・ボウイ/ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ


アウトサイドの動画を視聴する



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Strangers When We Meet



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6 Comments

nasumayo  

Re: Re: David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

こんばんは。
インサイドに関してはボウイ自身がインタビューでほのめかしただけですから実際に音源があるんだかちょっと怪しい気がします。
何しろ彼は嘘つきですからね(笑)

2010/03/24 (Wed) 18:37 | EDIT | REPLY |   

雛菊  

Re: David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

こんばんは。何度もごめんなさい(汗
未発表の兄弟アルバム『インサイド』・・・初耳です!
聴きたいです・・・って言いますか、聴かないと
ファンとして浮かばれませんw
貴重な情報、ありがとうございます^^

もうちょっとアルバムの発表のタイミングを変えていたら
叶ってたかもしれませんね~。
レディオ・ヘッドの「KID-A」と「アムネジアック」みたいな
受け入れられ方をしたかもしれませんし。

ナインインチネイルズの影響・・・ありますね。確かに。
では、失礼いたします^^

2010/03/23 (Tue) 20:59 | EDIT | REPLY |   

nasumayo  

Re: Re: David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

こんばんは。
時代性や流行はかなり感じますね。
やっぱりそれだけ当時はナインインチネイルズの存在感があったのかなと。
他のボウイのどのアルバムとも違いますもんね。
今となっては未発表の兄弟アルバム『インサイド』もどんな内容だったか気になってしまいます。

2010/03/23 (Tue) 19:01 | EDIT | REPLY |   

雛菊  

Re: David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

こんばんは。いつも楽しく拝見させていただいています^^

イーノと組んだというウワサを知った時、マニアックに
なるんだろーなー、思ったし(イーノは好きですが)
映画「セブン」で曲が流れた時「ああ、やっぱりなぁ」ってw

当時の音楽シーンも映画も「人間の暗部」「おサイコ」を
これみよがしに表現するのが主流だったとはいえ、
ボウイの長所でもあり短所だとも感じるのは
「時代性や流行を意識し過ぎる」ところかも、ですね・・・
それだけ真面目だし柔軟性や才能もある証拠なんでしょう。
ただ正直「未だにとまどいを感じるアルバム」です。

年齢なんて関係無いから、そろそろ
「オレのマネ出来るならしてみろよっ!!」って
自信たっぷりのカッコいいアルバム、作ってくれないかなー。
「屈折する知性」じゃなくて「屈折する星クズ」を!
・・・って生意気書いてごめんさい!でも本音!

2010/03/22 (Mon) 21:53 | EDIT | REPLY |   

nasumayo  

Re: David Bowieデヴィッド・ボウイ/アウトサイド

> 冷静に聴くと結構な傑作だと思うときがあります。

そうですねぇ。10年以上かかってやっとわかりました(;´∀`)
もうちょっとコンパクトにしてコンセプトもわかりやすかったら受け入れられてたかもしれませんね。

2009/03/12 (Thu) 18:18 | EDIT | REPLY |   

kiyo  

このアルバムはあなどれないんですよねぇ。
冷静に聴くと結構な傑作だと思うときがあります。
長いのは何度聴いても辛いですが。

2009/03/12 (Thu) 12:47 | EDIT | REPLY |   

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  •  デヴィッドボウイ『1.Outside』
  • David Bowie 『1.Outside(アウトサイド)』。1995年発表。 アルバム全体のトータル・デザインは最高レベル。70年代の名作たちと比べても全く遜色ありません。ただし、収録時間が長いうえに所々入るナレーションが我々日本人にとっては辛いところですね。セリフを直感
  • 2009.03.12 (Thu) 12:45 | ROCK野郎のロックなブログ

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