Discジャンキーズ-洋楽おすすめCDレビュー

おすすめの洋楽ロックの70~90年代を中心としたアルバムレビューと似ている曲を紹介するブログ

David Bowie デヴィッド・ボウイ/ダイアモンドの犬

アルバム、『ダイアモンドの犬』は、ジギー・スターダストから続くボウイのグラムロック三部作のラストアルバムとはなっているものの、前2作のアルバムまでとはかなりサウンドの趣が違う作りとなっている。

ミック・ロンソンをはじめとするバックバンドのスパイダースと決別してボウイ自らが楽器のほぼ全パートを演奏した意欲作。

ダイアモンドの犬ダイアモンドの犬
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. 未来の伝説
2. ダイアモンドの犬
3. 美しきもの
4. キャンディディット
5. 美しきもの(リプライズ)
6. 愛しき反抗
7. ロックン・ロール・ウィズ・ミー
8. 死者の世界
9. 1984年
10. ビッグ・ブラザー
11. 永遠に周り続ける骸骨家族の歌

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



ジョージ・オーウェルの小説、『一九八四年』を元にイメージを膨らませて出来た『1984年』を軸にコンセプトを作り上げていった近未来的なコンセプトアルバム。

当初、『1884』を軸にアルバムを構想して、舞台化も計画していたが、オーウェル夫人の反対により中止となった。
そのためボウイは、新たに『ダイアモンドの犬』のコンセプトを作り出した。

イメージは核戦争後の荒廃した世界観とミュータントの物語。
分かりやすく言うと『北斗の拳』の世界観の原型みたいな感じだろうか。

ボウイ自身がアルバム、ダイアモンドの犬のほとんどの楽器パートを演奏しているためにその演奏自体は部分的に、ややひ弱で稚拙な印象を受けるが、丁寧に作られておりそれまでにない重厚なサウンドとなっている。

ジャケットになっているイメージキャラクターは、下半身が犬の半獣半人で美しさやかっこよさを売りにしていた、それまでのキャラクターとはだいぶ違ったものとなっている。

それに付随して新たなキャラクターとして眼帯をした海賊『ハロウィーン・ジャック』が誕生した。

一応アルバム全体の音楽が繋がっているコンセプトアルバムとなっており、かなり実験的な要素も多い。

特に詞はウィリアム・バロウズに影響されたカット・アップ方式を試みている。

これは単語や文節ごとにカードに書いてそれを裏返しして選んでつなぎ合わせて歌詞にする方法だ。
当初は本当に紙に書いた文章を切り刻んで作詞をしていた。
その当時の映像がこちら。



つまりこの『ダイアモンドの犬』の歌詞カードを読んで意味など考えても無駄なのだ。
最初から意味などないのだから。

『 美しきもの』~『キャンディディット』~『 美しきもの(リプライズ)までは、組曲的な流れになっており、ボウイの全キャリアを通じてこのプログレ的な構成はこの 『ダイアモンドの犬』でしか見当たらない。

アルバム中、シングル曲の『Rebel Rebel(レベル・レベル)』だけが分かりやすいポップな曲で浮いてる気もする。

あからさまにローリング・ストーンズの曲調をパクってはいるが、ボウイが考えだした開放弦を効果的に使ったシンプルかつ繊細なギターリフが印象的な曲調になった。

ファンも本人もお気に入りのナンバーで、最後までライブの定番としてボウイの代表曲のひとつとなった。
この曲は、2000年代に入ってからは、日本のボーダフォンのCM曲としても使われていた。

ラストの『永遠に周り続ける骸骨家族の歌』のアナログ盤では手動で針を外さない限り無限ループして本当に永遠に終わらない曲だった。
CDになってフェイド・アウトになってしまったのは、音飛びと勘違いされるのを恐れての事だろうか?

音楽性ではテーマ曲『1984年』に見られるように、ボウイの興味が徐々にロックからディスコ・ソウル方面に移ってきているのが興味深い。



Itunes試聴&ダウンロード

Diamond Dogs - デヴィッド・ボウイ





アルバムデータ


アルバムリリース
1974年

プロデューサー
トニー・ヴィスコンティ・/デヴィッド・ボウイ

チャート
全英1位、全米5位


Next⇒ヤング・アメリカンズ(1975年)

【おすすめ関連レビュー記事】

David Bowie デヴィッド・ボウイ/ライブ サンタモニカ1972
David Bowieデヴィッド・ボウイ/ジギー・スターダスト
デヴィッド・ボウイCDレビュー一覧


デヴィッド・ボウイ/レベル・レベル&1984動画



デヴィッド・ボウイ関連CD/DVD

Rebel Rebel


1984


ボーナストラック


現在流通している通常版には収録されていないが、かつてライコ盤では、『John, I'm Only Dancing』のダンスバージョンや『1984年』から枝分かれして生まれたアルバム未収録曲の『Dodo』等のボーナストラックが収録されていた。

Diamond Dogs & John, I'm Only Dancing

関連記事

スポンサーリンク


0 Comments

Leave a comment

スポンサーリンク