Discジャンキーズ-洋楽おすすめCDレビュー

おすすめの洋楽ロックの70~90年代を中心としたアルバムレビューと似ている曲を紹介するブログ

DavidBowie デヴィッド・ボウイ/ザ・ネクスト・デイ

デヴィッド・ボウイが10年ぶりに発表したアルバムでレコーディングから発表まで極秘に進行した。
日本盤のみが1曲多く『ゴッド・ブレス・ザ・ガール』が収録されている。

かつてのような革新性はないが、シブくなり過ぎない大人のロックを展開。
ジャケットも含めて自身のキャリアを総括するような内容になっている。

ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)
デヴィッド・ボウイ

曲名リスト
1. ザ・ネクスト・デイ
2. ダーティ・ボーイズ
3. ザ・スターズ
4. ラヴ・イズ・ザ・ロスト
5. ホエア・アー・ウィ・ナウ?
6. ヴァレンタイン・デイ
7. イフ・ユー・キャン・シー・ミー
8. アイド・ラザー・ビー・ハイ
9. ボス・オブ・ミー
10. ダンシング・アウト・イン・スペース
11. ハウ・ダズ・ザ・グラス・グロウ?
12. セット・ザ・ワールド・オン・ファイア
13. ユー・フィール・ソー・ロンリー・ユー・クッド・ダイ
14. ヒート
15. ソー・シー (ボーナストラック)
16. プラン (ボーナストラック)
17. アイル・テイク・ユー・ゼア (ボーナストラック)
18. ゴッド・ブレス・ザ・ガール (日本盤のみのボーナストラック)

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10年間の沈黙


リアリティツアーで心臓発作で倒れて以来、10年間ツアーも新作の情報も全くなかった。

ここ1,2年ボウイ周辺のスタッフやミュージシャンから『ボウイはもう引退したらしい』との話が流れていたが、それはこのザ・ネクスト・デイ』への壮大なフリだったと今やっと気付いた!

実はこれを真に受けてヒーザンのレビューでこれがボウイキャリア最後のピークと書いてしまっていた。
またしてもボウイに騙された訳だ。

デヴィッド・ボウイは以前にもエリザベス女王からの勲章を断った事があったが、その休んでいた間にロンドンオリンピックのオープニングアクトとしての出演も断ったらしい。
そのヒネクレ方はいかにも彼らしい。

考えてみればこのブログの最初の記事がジギー・スターダストで、その当時はリアリティツアーの興奮も残っていた時期だった。
それから7年かけてボウイのオリジナル全アルバムレビューをリアリティまで書いて一段落するつもりだった。

しかしあまりにも見事なタイミングで『ザ・ネクスト・デイ』は発表されたのだった。

ザ・ネクスト・デイ発表のインパクト


プロモーション活動を一切行なわず、インタビューにも発表後も応じていなかった。
ほとんど誰も予測していなかった時期でのアルバム発表だけに、各方面にかなりのインパクトがあった。
iTunesチャートで27カ国で1位になり日本でも2位になった。

またAmazon.co.joのポピュラー・ロックランキングでも1位になっている。

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今回の10年ぶりの復活について色々な人がコメントをしている。

山本寛斎

このアルバムには、彼の65歳の全人生が歌いこまれている。
彼の音楽や世界観に類似するものを持ったアーティストはいない。
そのクリエイションから迷いは、いささかも感じられない。



レディー・ガガ

ボウイの新曲を聴きながら、ベッドの中でハイになっているよ。
もう味わえないと思っていた至福の時。ボウイの新曲を初めて聴いてるの。



栗原類

彼は一体何者なのか?
天才?神?
今でもわかりませんが、少なくとも僕は彼は「天から落ちてきた男」だと思います。



坂本龍一

二人称の、過去の自分との対話。
人生で何が大事なのか?
平凡な日常、友情。
ただ生きていることの、かけがえのなさ。
老いてみなが通る道。



ノエル・ギャラガー

あまりにも良くて、ホントに驚いた。あれだけの曲を2年で作っただなんて、俺は1ミリも信じてない。10年かけて作ったようなアルバムだ。でも、もしそうなら、俺はもっと彼を尊敬する。俺は確実にボウイはこれまでに出てきた偉人たちと同等だと考えている。エルヴィスやジョン・レノンと…同じリーグだ



そういや宇多田ヒカルも桜流しでロウのジャケットをパロってたし、改めて色々な分野に影響を与えてるんだなと感じる。

ジャケットについて


最初にこのヒーローズのジャケットを塗り潰した『ザ・ネクスト・デイ』のジャケットを見た時は、ああ仮のジャケットなんだなと思っていた。
しかしいつまで待っても新しいジャケット写真は登場せず、このまま発売された。

さらにジャケットを見ると『Heroes』の文字を打ち消して『Daved bowie』の名前のみを残している。
10年ぶりだけど新しいサウンドもないし、キャラクターを演じる気もないし、普通に一人のミュージシャンとして良い音楽をやりたいんだと言うメッセージだと理解した。

これは後に映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』を観て知った事だけど『ザ・ネクスト・デイ』のジャケットの候補は『ヒーローズ』以外にも『アラジン・セイン』などいくつかあった中で、いちばんしっくりいったこのジャケットに決定されたらしい。

ザ・ネクスト・デイ日本盤について


正直言って今時洋楽のCDが定価2,800円ってのはボッタクリもいいところだと思う。
だって輸入盤の一番安いバージョンだと1,500円もしないんだもん。

まあ日本盤のみBlu-spec CD2って規格の高品質フォーマットらしいけど聴き比べないと違いってわからないし。

でもボウイのアルバムはずっと日本盤で買っていたし、やっぱり近況の書かれたライナーと歌詞カードも読みたいし、何よりも日本盤のみに収録された『ゴッド・ブレス・ザ・ガール』が聴けるのでこちらを選んだ。

日本盤の売れ行きが良いのは多分、海外からも熱心なファンが購入してるんだろうなぁ。

ボウイの声について


実は一番心配していたのは、ボウイの声だった。
リアリティでかなり復活してきたもののやはり年齢もあるし、かなり衰えているだろうなと予想していた。

ところが、それも見事に裏切られた!
10年前と特に衰えた部分も感じられず、むしろ10年間ツアーを休み喉を酷使せずにいたせいか、なめらかで伸びやかな声はむしろ若返ったんじゃない?って位だったのには驚いた。

デヴィッド・ボウイ全キャリアの総括的な内容


プロデュースはヴィスコンティ、ギターはアール・スリック、ベースはゲイル・アン・ドーシー、ドラムはザッカリー・アルフォードなどお馴染みのメンツが多く、あっと驚く大物ゲストなどは参加していない。

アルバムを聴く前は、『ホエア・アー・ウィ・ナウ?』の内容からして相当シブい年相応の枯れた内容だと思っていたが、1曲目のスケアリー・モンスターズをほうふつとさせるノリの『ザ・ネクスト・デイ』を聴いてこれも完全に裏切られたのだった。

思った以上にロックなアルバムだった。

『セット・ザ・ワールド・オン・ファイア』はレッツ・ダンスに収録されてそうなダンスナンバー。雰囲気がキャット・ピープルに似ている。

『ユー・フィール・ソー・ロンリー・ユー・クッド・ダイ』のエンディングでさりげなく『ファイブ・イヤーズ』のイントロを入れたりしている。

正直言って内容以前にアルバムを発表する事自体に期待をしていなかった人が大半だろうから、今の各方面から大絶賛の『ザ・ネクスト・デイ』の評価は、ちょっと持ち上げ過ぎってのもあるような気がする。

しかしそれを差っぴいてもいいアルバムだなぁと思う。
特別に突き抜けた曲は無くても10年待たせただけにアレンジも良く練られていて駄曲は全くないし、変に気負った部分もなくビッグネームのアルバムらしく安定感がある。

聴いた後に色々な意味で『次の日』が来るのが楽しみになって来た。



★試聴&ダウンロード

The Next Day - デヴィッド・ボウイ





デヴィッド・ボウイ/ザ・ネクスト・デイpart2

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