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モット・ザ・フープル/ロックンロール黄金時代


74年に発表されたモット・ザ・フープルの実質的なラスト・アルバムであり、最高傑作アルバム。

創設メンバーだったギタリスト、ミック・ラルフスが脱退し新たに加入したアリエル・ベンダーとキーボーディストのモーガン・フィッシャーが大活躍を見せるグラムロックの名盤。

ロッククラシックになったタイトル曲『ロックン・ロール黄金時代』を収録。

ロックンロール黄金時代
モット・ザ・フープル
SMJ (2015-09-09)
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モット・ザ・フープルというバンドは、アルバム単位で考えると実にパッとしないイメージがある。

起死回生のヒット作だったすべての若き野郎ども にしてもシングルは全英3位のヒットとなったが、アルバム自体は、チャートの下位に沈んだままで成功したとは言いがたい。

デヴィッド・ボウイは、ソングライターとしては申し分ないけどプロデューサーとしてはどうも疑問符が付く。
モットのメンバーもそう思ったのか、ボウイが飽きちゃったんだか、両者は決別するのだった。

その後にバンドは、創設メンバーのミック・ラルフスとオーディションで選ばれたヴォーカルのイアン・ハンターが仲たがいを起こし、ミック・ラルフスが脱退。

ほとんどの楽曲を作曲しているイアン・ハンターが完全に実験を握る事になった。

だからと言って決してワンマンバンドとは言えないのがこの頃のモット・ザ・フープルの魅力だった。

ラルフスの後釜のアリエル・ベンダーの太い音色で粘っこいフレーズを弾くプレイは、ハンターのワイルドな歌唱とマッチして相乗効果となりアルバムを大いに盛り上げる。

さらに全体をカチっとまとめるのが、同じく新加入のキーボードのモーガン・フィッシャー。

今では日本に住んでいてCM音楽の作曲家や環境音楽家として知られる彼もこの頃は、ロック・キーボードプレイヤーだった。
このフィッシャーの的確でメリハリの効いたプレイにより、これまでのモッサリとしたサウンドと違って引き締まって聴こえる。

オープニングの『ロックン・ロール黄金時代』のコーラスからのピアノとサックスのイントロはどうにもクサイけどやたらとかっこ良い。

ドラマティックに展開する『あばずれアリス』、 攻撃的なギタープレイが光る『野郎どもの襲撃』、アルバム中盤で聴かせるせつないバラード『トゥルーディのバラッド』等、聴き所は多く捨て曲は1曲もない。

パーティーの騒がしさから始まる『パールとロイ』は、ロキシー・ミュージックの『リメイク・リモデル』を連想させ、後半の強引な転調とコーラスの入れ方は、デヴィッド・ボウイの『スター』を思い起こさせる。

イアン・ハンターがいかに柔軟に同時代のミュージシャンの要素を取り入れていったのかが良く分かる。

このアルバム発表後に残念ながらイアン・ハンターがアリエル・ベンダーをクビにしてしまい、バンドの全盛期はここで終わってしまうのだった。

iTunes試聴&ダウンロード

The Hoople
モット・ザ・フープル



ロックン・ロール黄金時代収録曲の動画



The Golden Age Of Rock And Roll



Alice



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